sasshinoyoberu’s blog

よしのももこ&冊子のヨベル

あまかわのほとりで

昨日は姫路と加古川と加西の境目あたりへ行って小さな会をひらいた。場をひらかせてくれたのはあまかわ文庫という古本屋さん、店主のおざきさんのお母さんが切り盛りするあまかわカフェという喫茶店の中にある

甘味処のようなのれんは手づくりですか?と聞いたらそうです、とのことだった

茶店でも古本屋でもあるこのお店はとても気持ちのいいところだった、昨日あの場には嫌な感じの人が誰ひとりいなかった、みんなここに歓迎されている感じがした、静かで、カエルが大合唱していて、本がたくさんあって、大きな窓のむこうにどーんと山が見えて、でも高速道路があったりしてそこまで山の中でもなくて、生活者の気配がして、

窓からの景色

真っ昼間に、こういう場所で、ただただ歌ったり楽器を弾いたりしゃべったりしている二人の人間をじっと見ているときは、嫌な人になんかなりようがないのかもしれないね、と帰りの車の中で話した

本棚に囲まれた中で演奏したりしゃべったり朗読したりしました

おざきさんは昨日の会のことを「まぼろしみたいな集会」と書いていて、わたしもほんとうにそうだなと思った。ぱっとあらわれて、そこにいたみんなが確かに見たのだけどすぐに消えてなくなってしまうまぼろし。ただひとつだけ変わらないのは今日になっても天川のほとりにはあまかわカフェとあまかわ文庫が混じりあったあのお店がやっぱりあって、たぶんモーニングを食べに近所の人たちが集まってきている。昨日の会にきてくれた人たちのうちの何人かは家に帰ったあと「また今度はモーニングを食べに行きたい」とSNSで書いていた、そういう動きがうまれたのならわたしもうれしい。あまかわ文庫で会をひらかせてもらって本当によかったです。あの場にいたみなさんありがとう、お世話になりました