sasshinoyoberu’s blog

よしのももこ&冊子のヨベル

ギターとうちの者

3週間後くらいに8年ぶりくらいで人間の前でふたりバンドの演奏をするので、(ここで↓) 連日うちの者と家で合奏をしているんだけど、彼がギターを弾く姿を見ているとほんとうにほれぼれする。たまに著名人のインタビューとかで「モテたくてギター(あるいは…

今のこの世は人を萎縮させるものであふれているから、

さっき連れ合いと朝ごはんのあとのお茶をしながらしゃべっていて出てきた言葉だけど、わたしは誰かが萎縮している状況がいやだ。その人の「本体」の動きと人体の動きの間にズレがあるときに出るあの嫌な波、それがいちいち気になってしまう。人を萎縮させる…

フシギダネと話せる友人

わたしのつくった歌や書いたものを、大切に思ってくれて、しかもそれを折に触れて言葉で伝えてくれる友人がいる。もしかするとわたしよりもそれらを大切に思っているのではないか。その友人の言葉を受け取ると、わたしはそうだった、こういう歌をつくったの…

ひらかれなかったよい集会への準備体操のラジオ

今度5/27月曜日の11:30頃から姫路市飾東町のあまかわ文庫で開催する会について、出演者のよしのももこ&よしのせいが何だかんだおしゃべりするネットラジオ番組を収録しました。新しい曲をつくっている途中の様子も聴けます。こちらからチェックしてみてくだ…

居合わせたどの人間にもそれぞれに演者と観客が宿るから誰ひとりとして受け身一辺倒ではいられないはずで、

お金を払うことで見返りがあるのが当然、という考えが行き渡ると、見返りの大きさは払った金額に比例するものだと考える人があらわれる。ツイッターに“推し”がどうのこうのみたいなことを書き込んでいる人が「こんな高いチケ代払ってるんだから○○してくれて…

コーインヤノゴトシ

今日は朝起きて歯磨いて韓国語して罠見回りして烏骨鶏の世話して草刈りしてごはん食べてのんびり連れ合いと話して合奏して作曲して原稿書いてごはん食べてまた原稿書いてたまご屋の業務連絡してたまごのチェックとパック詰めしてごはん作ってお風呂入ってご…

よしのももこ&よしのせいライブ

『ひらかれなかったよい集会4』 5月27日(月)11:30ごろ〜13:00ごろ 会場:あまかわ文庫 住所:兵庫県姫路市飾東町北野1261-2 (駐車場もあります)つくった歌をふたりで歌い、 つくった本を朗読したり、 島での生活の話をしたりします 詳しくはチラシをご…

『わたしハ強ク・歌ウ』を読んだ3

ノートに紙にひとりで書く、誰に頼まれたわけでもないのに、そこに書かれなかったことは書いた人が「書かなかったこと」だったり「もともとなかったこと」だったりするけど、もともとなかったそれは別のノートでは「もともとなかったこと」なんかじゃなくて…

『わたしハ強ク・歌ウ』を読んだ2

きのう山下さんの新作を読んで、わー、とだいぶ動いたけどなにからどう書けばいいのかわからなくて中途半端なツイートをいくつかしただけでかたまってしまって、それでひと晩寝て起きてすぐにスマホのメモ帳を立ち上げて書いたもの(のスクショ)をツイッタ…

なぜなら人間によって書かれたものはすべて、《それ》が書かれていることに気がついて喜ぶ人間が必ずいるから

よしのももこが書いたある程度まとまった長さのものはこれまでに2冊、本のかたちでリリースしています。『ジドウケシゴム』と『土民生活流動体書簡集』です。説明をケチるわけではないのですが、どちらも「ピンときた方は取扱店で入手してください」としか言…

『新居格 随筆集 散歩者の言葉』を読みはじめた

虹霓社の古屋さんから『新居格 随筆集 散歩者の言葉』を何週間も前に送っていただいたけれど、集中を要する用事が立て続けにあってなかなか読めなかった。今やっと読んでいる。表紙の歩く新居格のかたちが歩く賀川豊彦に似ている。ふたりは従兄弟同士。しか…

全幅の信頼、化けの皮、脱皮

せがれが、骨のまわりに肉をつけて皮で包まれたものとしてここに生まれ出てきたばかりの頃、わたしはその「せがれ」とわたしが呼ぶ生き物から全幅の信頼を寄せられていることにびっくりしていた。わたしが何をしたからとか、わたしがどんな人間だからとか一…

とびこんできたもの 第1号

とびこんできたもの第1号jpeg版2/25のおかやまZINEスタジアム会場でとびこんできたものたちについて書いた読み物です。とりあえず読めればいい人は上の圧縮画像で、pdfファイルをダウンロードして読みたい人はヨベルwebで。ネットプリントにもあげときました…

ほしのこ

このまえ札幌へ行ったときリュックサックに『ほしのこ』を入れて背負っていって、ラボのあとのお茶会のときに山下さんにサインをしてもらった。5年くらい前にこの本を読んだとき、こういうことをこんなふうにそのまま書いてもいいんだ、書いてる人がこの世に…

2/25おかやまZINEスタジアムで販売する冊子リスト

よしのももこ『はいじまのわたし』 最新作の“原稿用紙四枚小説”です。今日はバタバタすぎて、かろうじて5冊だけ製本できました〜「夢野久作わたしの、いなか、の、じけん賞」で最終候補10篇に残ったときの作品をアレンジしたもの。時空を走り抜けるみじかく…

書くほうも読むほうもちょっとしたひと手間をかけて印刷して紙で読むやり方

書いたものを、読みたい人にめいめいコンビニのネットプリントで出力してもらうやり方でリリースしてみた(プリントの仕方などを書いた2/18の記事)。2日経って9回プリントされていて、これは結構いけるかもしれない。会員限定とかそういう閉じたところで配…

新作『山下澄人によるLABへの準備体操の本』リリース

今日、札幌で開かれている山下澄人さんのLABに参加しました。2月に入ってからこのLABに向かう準備体操をはじめていて、そのメモを小さい冊子にしました。さっき、小一時間前にウワーッと書いたラボ当日の記録も最後のページに載っています。そんなすぐに言葉…

こいのまちさっぽろ

ふとした思いつきで札幌に来ている。島から空港まで4時間かかったので、離陸してから新千歳空港までが一瞬だったのに驚いてしまった。北海道に来たのはたぶん今生ではこれが二度目で一度目も札幌で30年近く前とかにやってたバンドのどれかでライブをしに来た…

『ジドウケシゴム』を増刷しました

第3刷が刷りあがりました。といっても、リリース直後に仕入れてくれたお店でまだ売れ残っている第1刷も存在するかもしれないのですが。とにかく、これまで手に取ってお読みくださった方々ありがとうございます。また忘れた頃にでも、ときどきあの寄せ集め…

何度もはじめまして

わたしは《こう》だから、あの人は《ああ》だから、を外すことはできて、何度もはじめましてになれるしはじめましてをやれる。毎晩寝るときにさよならして朝起きたらはじめましてをしてる

『ジドウケシゴム』が家族と友達以外の人の手にはじめて渡ったのが去年の1月27日だったから

『ジドウケシゴム』が家族と友達以外の人の手にはじめて渡ったのが去年の1月27日だったから気がつけばもう1年経っていた。あの日は横浜の、綱島駅からほど遠い川べりにある友達の店で朗読即売会と称した会をひらいてそこに集まってくれたのが夕方の部8人夜の…

「売る快感」「並べる快感」は誰のものか

わたしは日々商売をしているから実感をともなって書くのだけど、といってもわれわれが商っているのは鶏卵のみだけど、「ものを売る才」って人それぞれで、まったく同じ条件下で同じものを売ってもたくさん売れる人とあまり売れない人が出てくる。個人の「能…

特定のことを勉強しすぎて詳しくなりすぎてその話が「おなじみのはなし」になってしまった人

特定のことを勉強しすぎて詳しくなりすぎてその話が「おなじみのはなし」になってしまった人は、自分よりも詳しくない誰かにとてもシンプルな質問をされても何を聞かれているのかわからなくて専門用語を駆使したトンチンカンな解説をしたりすることがある。…

ぶつぶつつぶやく族

この人おもしろいなとなんとなく動向を追っている球技のプレイヤーがいるのだけどその人はけっこう独り言をつぶやいていて、いて、といってもこの目で見たわけでもこの耳で聞いたわけでもなく動画で見た聞いただけ、でもわりとひとりでぶつぶつ言っている。…

連ツイ移植:ここではこれは革命

朝イチ賃労働(軽微な)へ出向こうとしたら単車のエンジンがセルではかからない。寒いし最近乗ってないしでバッテリーの充電不足なのはわかっていたのに。キックでかけるしかないがリアスタンドの調子が悪くて、完全に下ろしてしまうと引っかかって上がらな…

定住民と移動する民

定住民と移動する民の《生きている》の動きが交差する場所、まったく広くはない広場のような、とわたしはいつかのどこかの地点でゆかりがあった(ある)らしくて、ときどきそのことがここをよぎる。去年の1月に自分で本にした小説『ジドウケシゴム』を書いた…

しめきりがあらわれた

わたしも編集担当Kさんも日程調整がド下手、というかそもそも日程を調整するという発想があまりないらしく昨日メールで雑談していて「2か月半後の締め切り」らしきものが突然あらわれたので今わたしは狼狽している。それがたとえ3日後だろうが1年後だろうが…

どっちもやってみればいい

年末に遭遇した古書店の棚をひと目見て好きになった。連れ合いもわたしも。少ししてその店をもう一度訪ねたとき、店主さんが「前にも来てくださいましたよね?」とわたしたちに声をかけてくれて、はい、島からきました、たまごを売っています、と自己紹介を…

新作の小冊子ができました

冊子のヨベルの新作「ヨシノセイひみつ百科1」ができました。謎の鶏舎長兼わな猟師かつギターを弾いて歌う人、ヨシノセイのインタビューにもとづく評伝風読みものです。1/13に神戸のヘラバラウンジにておこなわれるライブイベント「COMEBACK!」に出演するヨ…

語りを聞くこと

この3か月くらい一向に書く動きが起こらなかったのはやっぱり何かおおごとみたいになりかけていた、気負いと呼ばれるようなものがあらわれかけていた、肝心なのは語りを聞くこと、それもそのまままるごとで、生活の動きの中で聞く、あれもこれもみな書いては…