sasshinoyoberu’s blog

よしのももこ&冊子のヨベル

連ツイ移植:ここではこれは革命

朝イチ賃労働(軽微な)へ出向こうとしたら単車のエンジンがセルではかからない。寒いし最近乗ってないしでバッテリーの充電不足なのはわかっていたのに。キックでかけるしかないがリアスタンドの調子が悪くて、完全に下ろしてしまうと引っかかって上がらなくなるから半分下ろした状態でペダルを踏む

スタンドまで一緒に動かしてしまわない程度の力加減で踏み込むのは難しくて、何度かキックしたらエンジンはかかったけど今度はスタンドがひっかって上がらなくなってしまった。これじゃ走れない。時間は迫る

リアスタンドの調子はもうずっと悪くて騙し騙し使っていた(最近はサイドしか使っていなかった)。スタンドが引っかかっている位置は把握していたから単車の横で地面に這いつくばって覗き込み、よくよく見て構造を頭の中で整理した

スタンドが引っかかっているパーツは「絶対に動かしてはいけない ≒ 危ない部分」ではない、とわたしは見なした。見なしたらすぐにそこをどうにかしようと動いてしまうのが私の常だがこのときは違った。ここでガチャガチャやり始めたら依頼人との待ち合わせに間に合わなくなる、と気が付くことができた

まずは同じ仕事の有資格者である連れ合いに電話して代打を頼んだ。そして工具入れからペンチを取り出し、単車のところに戻る。狙いのパーツをはさんでぐい、と軽く動かしたらスタンドの付け根部分も連動して歪みがとれ、すとん、とスタンドが上がった。ハンドルを握りセルモーターのスイッチを押す

エンジンもかかった。依頼人との待ち合わせにもギリギリ間に合う時間、急いで連れ合いに電話したらまだ自分の仕事場にいたので代打は頼まなくて済むようになったと伝え現場に向かった。たったこれだけのことだがわたしには確かに革命が起きている。「たちどまる」「よくみる」のコマンドを見つけたのだ

そんなこと、誰でも普通にやってるんじゃないの? それのどこが革命なの? と言われるかもしれないがここではこれは革命