sasshinoyoberu’s blog

よしのももこ&冊子のヨベル

真綿のような正しさが誰かの首を絞めあげている

『土民生活流動体書簡集(一)バックレ可(笑)』を読んだ方からの感想を読むと、6通目の「設定が違う」に触れてくださってることが多いです。リリースからの1か月でそこまで感想が殺到しているわけではないから数で言うと数件ではあるのだけど、今回収録した土民生活流動体の13通の手紙の中ではこの6通目がもっともさまざまな境遇の人の《生きている》の糸と交差しやすいのかもしれません。

「ひとを傷つけるのはとても悪いことです」「だれも傷つかない世の中にしなければなりません」そりゃもう本当にそうなのでその正しさから逃げ出すことは難しくて、その真綿のようなほわほわの正しさが実は誰かの首をじわじわと絞めあげている。期間限定で6通目を全文無料公開しています。どうぞお読みください。
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あ、それと感想を読ませてもらえるとわたしがとても喜びます。きちんとしたものを、なんて難しく考えずに、気が向いた方は奥付にある発行所あてに感想をお寄せください。