sasshinoyoberu’s blog

よしのももこ&冊子のヨベル

なにか作用している

冊子のかたちになった「わたしの本」は今回のこれが2冊目で、どっちもリリースは今年だからうっかり駆け出しのペーペーですと自称しそうにもなるがわたしは30年もずっと自主制作をやってるただのベテランなので今さら初心者気取るわけにもいかない。というか1974年にうまれてこのかたやってることはずっと自主制作なんだけど。ベテランだから技術があるとか実績があるとかいうことではなくて自主制作何十年もやっちゃった、それは消せない。書くこと、特に小説を書くことをやり始めたのは数年前で、それまでやってきたこととは装置としてだいぶ異なっているから操作方法がまだわかってない。取説を読まずにだいたいでやってる。だからそこだけぐわっと拡大して見れば超ペーペーだし、引きで見れば1ミリもペーペーではない。そしてごく当たり前の話だけど、操作方法の習得とはぜんぜん別のところで今が完成形ではまったくない。よく、能力が一定のレベルに達した人が完成形のものをつくること=創作、だと思っているらしき人を見かけるけどそれは勘違いで、

昨日の夜、親しい友達がわたしの新しい本を1日で最後まで読んでくれたといって、彼女は肉体労働が今の生活の中心にあるので本を読める日が限られている、読み終わってすぐの動きをメールしてくれて何時間かやり取りしたんだけど、今日も改めて感想を山ほど送ってくれてさっきまでそれを何度も読んでいた。

数日前には別の友達が読んだ感想をリアルタイム速報みたいに送ってくれたし、本が完成して真っ先に読んでもらったわたしの親鳥にあたる人も届いたその日に最後まで読んで実況中継みたいに感想を送ってくれたし、表紙の版画をお願いしたmoineauさんもゲラを読んですぐにOKの返事と一緒に感想を送ってくれたし、古屋さんに至っては原稿を送るたびに毎回はじめて読んだかのような新鮮な感動を伝えてくれていた。ツイッターでも、見知らぬ方々がジャケの写真に言葉を添えてくれたものが毎日流れてくる。なにか作用しているということだ。書かれたものはちゃんと巣立ったんだな。

ここまで書いて投稿しようと思ったらブログ会社にメンテナンス中だから投稿できませんと止められた。13時からメンテナンス開始、10分遅かった。ただで使ってるのだからそこは言われるがまま待つしかない。さっき見に来たらメンテナンスは終わっていた。