sasshinoyoberu’s blog

よしのももこ&冊子のヨベル

町の眼鏡屋さんが本を仕入れてくれた

『土民生活流動体書簡集(一)ーバックレ可(笑)ー』をリリースしてくれた虹ブックスの古屋さんから昨日、

> 今、Twitterみてくれた町の商店街にある眼鏡屋さんがバックレ本を仕入れに来てくれました!

というメールがきた。ほぼ実況。すぐには状況が飲み込めなかったけど何度か読んだらめちゃかっこいい話だってことがだんだんわかってきた。町の眼鏡屋さんにバックレ本が置かれることもかっこいいし、思い立ったその日に「来て」「直仕入れ」というのにもしびれる。鮮魚の買い付けみたいにガッと本を仕入れて帰ってお店に並べちゃう。しかも眼鏡にまぎれてこの本が並んじゃう。どう考えてもおもしろい。こういうことがあちこちで起こってくれたらすごい嬉しいな。

だいぶ前に東京の国分寺に住んでいた頃、駅の北口からまっすぐのびる道、入ってすぐ左手の多根フルーツでケーキが買えたりするあの道、をずーっと行っていくつか信号を越えてまだもうちょい行った右手、金物屋さんよりは手前だったか先だったかもう忘れた、に小さな帽子屋さんがあって、そこは帽子屋さんなんだけど喫茶店でもあってホットケーキがめちゃくちゃおいしかった。帽子屋も喫茶店も同等の熱量でそこに存在していてわたしはああいう店がすごくかっこいいと思うんだけど、わたしの本を仕入れてくれた富士宮の眼鏡屋さんもそういうお店なんだろうか。「めがねや春田」さんありがとうございます。

バックレ本はnoteの紹介記事(ここをクリック)の中で何か所か試し読みができます。ぜひ読んでみてください。表紙をつくっていただいたmoineauさんの“生きている”版画もかっこいいです。