sasshinoyoberu’s blog

よしのももこ&冊子のヨベル

2023-01-01から1年間の記事一覧

カバーの話つづき

昨日書いたブログ(これ)を読んでくれた東郷清丸さんから補足情報が寄せられた。清丸さんは買った本のカバーを外しはするのだけどその外したカバーを収めるバインダーを自作しているのだそうだ。それから虹霓社の古屋さんからもタレコミがあり、古屋さんが…

「表紙」と「カバー」

『土民生活流動体書簡集(一)バックレ可(笑)』について、歌い手の東郷清丸さんが「アートワークとともに携帯できるのがありがたい」と書いていた。少し前の話。清丸さんは本のカバーは買ってすぐに外してしまうのだそうだ。わたしの今回の本はもともとカ…

山下さんはジドウケシゴムを「絶賛」はしていない

CDやレコードにつける「帯」というのがあって、本にもついていることが多いあれで、むかし、だいたい20数年前くらいのわたしは「帯に載せるコメントを書いてください」と頼まれることがけっこうあって、最初はあまり何も考えずに引き受けて書いたりした。帯…

遭遇した機会を逸する自由が誰にもある

だいぶ前に偶然出会った人づてに小説の冊子と手紙を届けてもらったことがある。届け先は店を営んでいる人。これもなにかの縁かな、と、よぎったのでそうした。現物に触れてピンときたら仕入れてくださいピンとこなければそのままほっといてください、その時…

主成分は「勘違い」

そういえば何十年も前にイタリア在住のイタリア人の男の子がつくった曲をわたしとその子とで歌った録音物をレコードにしたよなあ、と何日か前に湯船に浸かりながら思い出して風呂あがりにレコード棚を探したらすぐに見つかった。1996と書いてあるから1996年…

なにか作用している

冊子のかたちになった「わたしの本」は今回のこれが2冊目で、どっちもリリースは今年だからうっかり駆け出しのペーペーですと自称しそうにもなるがわたしは30年もずっと自主制作をやってるただのベテランなので今さら初心者気取るわけにもいかない。というか…

レジャー

車の整備屋さんに相談にいって、作業着専門店に寄ってかゆいところに手が届く品揃えに感動して、鮮魚に強いスーパーでお寿司を買って公園で食べる。ぜんぶ島の中ではできない、船で対岸に渡ったときにだけできることだ。首都にいた頃はこんなことはなにも珍…

なぜディストリビューターを通さないのか

ディストリビューター問屋卸売業者出版取次、とかいろんな呼び方があるけどとにかく製造人と小売人の間に立って品物をさばく業者、というのが存在する。いろんな製造業者からいろんな品物を預かって一か所で取りまとめていっぺんに注文できるようにしてくれ…

どうしてるかな、の10秒後に

朝イチの賃労働に単車で向かう道すがら、ある人のことがふとよぎって、そういえば最近お顔見てないなどうしてるかな、と思ってたら前からまさにそのおばちゃんが歩いてきたのが見えて、横に並んだところで単車のエンジンを切って少し立ち話した。おばちゃん…

ふつーに3年待っていた

お金の計算ができない人にしか、ひとから依頼されて書き始めたものを先の見えないまま3年も書き続けるなんてことはできない。それかお金の計算がめちゃめちゃ得意な人たちが寄り集まって作戦を練って、目に入らぬかァー!ってあの「例の印籠」みたいに作家の…

オスがくさくなかったらしい

今朝うちの人の仕掛けたくくり罠にオスのイノシシがかかったらしい。そこそこ大きいやつ。猟期はまだだけど(もうすぐ登録に行かなくちゃ)連れ合いは有害鳥獣捕獲員なので通年で活動できる。3年目ともなるとイノシシたちが季節ごとにどんな動きをしてどんな…

町の眼鏡屋さんが本を仕入れてくれた

『土民生活流動体書簡集(一)ーバックレ可(笑)ー』をリリースしてくれた虹ブックスの古屋さんから昨日、> 今、Twitterみてくれた町の商店街にある眼鏡屋さんがバックレ本を仕入れに来てくれました!というメールがきた。ほぼ実況。すぐには状況が飲み込め…

期せずしてかわいらしい

整理収納待ちのものたちを詰めたダンボール箱を隠すためにデッドストックのカーテンをかぶせておいたら、10月に入って朝晩冷えるようになった途端むぎちゃんの寝床に選ばれたらしく期せずしてかわいらしい

12時6分だった

いつも乗らない大きな船に乗って大きな街へ来た。高いビルの近くを通って本屋に向かった。ざーっと背表紙を眺めて回って、15分くらい見たかな、何も買わずに店を出てまたさっき来た道を戻ったら、高いビルの中から信じられないほどたくさんの人の群れが流れ…

中村哲さん

調整してもらったメガネの受け取りに本州へ行ったのだけど、メガネ屋さんのすぐ近くでたまたま中村哲さんのドキュメンタリー映画(劇場版「荒野に希望の灯をともす」)の上映会があったので観てきた。出だしの、子供が魚釣ってる場面を見ただけで涙が出てき…

90年代初頭の7インチ専門極小レーベル

『ジドウケシゴム』の増刷分でジャケの紙の色を変えた。こういうことが勝手に、思いつきでやれるのがインディペンデントのいいところだ。90年代の初頭、わたしはいろんな国の小さなレーベルからリリースされた7インチのシングルレコードを買って聴いていて、…

ジドウケシゴム第2刷ができました

1作目の小説『ジドウケシゴム』を増刷しました。第2刷は表紙がもえぎ色です。取り扱い店も随時募集中です

島の反対側

ときどき開く友達の店で昼ごはんを食べるために島の反対側に来た。秋の雲がひろがっている

すきなもの

やろうと思えばいつでもできる、いろんな条件の組み合わせで「できなかった」っていう画面が出ることもあるけど原則としてこれはいつでも「できる」、っていうのが根っこにあって、誰かと自分を比べたり「理想の自分」みたいな虚像と比べたりする発想をぜん…

マイスネアドラム

せがれの学年が11月の演奏会で木琴・鉄琴・ドラムの合奏をするのだけど音楽の先生がドラムにはあまり詳しくないそうなので、ドラムを担当する女の子の相談にわたしが乗ることになってうちに遊びに来てもらった。めちゃ久しぶりに押し入れの奥からスネアドラ…

縁と言ってしまえばそれまでだけど

結構まじめにというかちゃんと伝えたいことがあって送ったメールやリプライに返事がないことが立て続けにあって、やはり少し動揺してしまう。友達ではないけど、やり取りしたことのない人じゃない。何か通信エラーが起きている可能性もあるけどメール届いて…

よしのももこの新しい本が出ます

土民生活流動体は動きだ 個人じゃないし団体でもない その動きそのものを「これ」と指さす そのために生まれたとりあえずの呼び名 やっとひねり出した言葉も流されて ぽかんとされて こぼれ出た苦笑いすら誰も見てない でも見てる あいつは見ていた 手から手…

5分ほどの合奏会

夕飯の後うちの人がクラシックギターを弾きながら彼がティーンエイジャーの頃に作った曲を歌っていたからわたしも隣の部屋からベースを取って来て弾きながらハモった。バイオリンベースだから増幅させなくてもそれなりに鳴ってくれる。5分ほどの合奏会。体調…

ただそれだけでとんでもなくよろこばしいもの

これから先、せがれが何でおれの母親はこんな世におれを産み出しやがったんだ、みたいな気分になる日があったとしても、小さい肉の塊にどこからか息が吹き込まれたあの瞬間がただそれだけでとんでもなくよろこばしいものだったことをわたしは知っている。再…

ジャガイモ植えてニンジン播いた

せっかく畝をととのえたのに急に調子がおかしくなっちゃって一日ぶっ倒れたりしていたもんだからジャガイモの植え付けもニンジンの種播きもできずにいたけど今朝はからだが動いてどうにかできた。掃除機もかけて布団も干して、このあとはもうゆっくりしよう

なんせ来年には50歳

やっと畑に出る気になって、せがれを送り出し朝ごはんを食べ燃やせないゴミを出しメンドリに朝ごはんをあげてから刈払機のエンジンをかけた。もともとものぐさ太郎だけど最近はますます動くのが億劫になってきている。なんせ来年には50歳になるもんだから筋…

どうしたらいいんだろう

2020年から取りかかっててたコードネーム『バックレ本』が今月末には刷りあがるのでリリース後のことを相談する段階になっている。リリース元のレーベルオーナーからはこの人にはぜひ読んで欲しい!という人やお店があったら教えてくださいと言われているの…

子猫ではなく母猫に釘付け

母猫が子猫に世話を焼いている姿を見るのがすごく好きだ。子猫ではなく母猫に、わたしの目は釘付けになる。子の首のとこをくわえたまま階段や壁を器用に登って一匹ずつ安全なところへ移すとか、子をものすごい勢いで毛づくろいしてやるとか、子にちょっかい…

寿司職人が握った米粒の数わかるみたいなやつか

400字詰め原稿用紙4枚までの話を書くことにしてA4の裏紙にどんどん書いていってもういいかなとなったところで1年以上ぶりにポメラDM100のフタを開けてまた最初から書きはじめた。もうここからはホップしない、というところでメニューを開いて文字数をカウン…

初めて見る単語

「ぐらんぴんぐ」という初めて見る単語の意味を調べてみたら胸糞悪すぎてびっくりした笑